私たちは変革をはじめます。世界でも有数の速さで少子高齢化が進む国、日本。高まり続けるニーズとはうらはらに、地域の医療インフラは、このままでは支え続けられません。
今、本当に必要とされるのは、「病気」を診る医療ではなく、「患者」を診て、「社会」を診て、「治し、支える医療」への⼤胆な転換です。
総合診療を軸として、本来必要な総合的な医療とケアをワンストップで提供する。医療者にとって、本来やるべき仕事に集中し、成長しながらいきいきと働ける環境を創る。まちの人にとって、病気の前も後も「ここがあるから安心」と拠り所になる。 この医療を実現するのが、私たちが考える新しい病院、コミュニティホスピタルです。
*コミュニティホスピタル:総合診療を軸に超急性期以外のすべての医療、リハビリ、栄養管理、介護などのケアをワンストップで提供する病院。病気だけを診る医療ではなく、患者さんの人生を診て、「治し、支える医療」を提供します。
病気だけでなく、人と人生を診ていきます。地域のかかりつけ医として、総合診療を軸に超急性期以外のすべての医療、リハビリ、栄養管理、介護などのケアをワンストップで提供します。
患者中心の医療を多職種チームと実践する中で、より多くの学びと働きがいが実感できます。DXとタスクシフトによって、目指すのは仕事と生活を共に充実させるワークライフ・インテグレーション。意欲ある医師は組織・病院のマネジメントにも参画し、自ら理想の医療を実践する場を創ることができます。
病気にならないように予防医療に力を入れる。通院できなくなっても在宅医療と介護で⽀える。地域とつながり、いつまでも安心して暮らせる地域をつくります。
日本にある8,200の病院のうち、5,800が200床未満の中小病院 (※) で、その多くが人材不足と赤字に悩んでいると言われています。中小病院を総合診療を軸としたコミュニティホスピタルに転換していく事で、地域と日本の医療の未来を創造していきます。 ※ 2020年10月時点の数値です。 出典:厚生労働省 医療施設調査
MORE全国でコミュニティホスピタルの仲間が増えています。
地域の未来を創る、日々の取り組みの最新情報をnoteでご紹介しています。
経営不振の自治体病院であった愛知県豊田市の同病院は、2015年以降、コミュニティホスピタルとして「総合診療医の育成」と「在宅医療を含む地域医療」の2つの柱を軸に再生しました。
続きを読む茨城県常総市にある水海道さくら病院は、2015年の関東東北豪雨で浸水被害を受けました。そこから奇跡の復活を果たすとともに、コミュニティホスピタルへの転換に取り組んでいます。
続きを読む東京都台東区にある45床の回復期リハビリテーションと総合診療を軸としたクリニック。2022年より在宅医療センターを立上げ。総合診療医の育成も行うコミュニティホスピタルを目指しています。
続きを読むコミュニティホスピタルには患者さんの生活がとても身近にあります。だからこそ「医療と生活が分断をされてはいけない」ということを強く感じられて、「生活を支えるために医療があるんだ」と自分自身が心の中に留めておくことができるし、自分の医師としてのプラクティスもそれによって大きく変わっていると思います。
患者さんの病気だけではなく、人として診ていくことの大事さ、患者さんが病院の外でどういった生活をしているか、そこに興味を持つことの大切さをここで理解しました。
大病院での診療の場の中心は「病棟」と「外来」。コミュニティホスピタルではそれに加えて「在宅」という診療の場を得ることができます。在宅医療という病院の外へと出ていく機能を持っているからこそ、地域に目が向きやすい。そして地域を住民の方々とともに作っていくことができます。
今は、新しいコミュニティホスピタルの立ち上げに取り組んでいます。そこで若い医療者を育てて、そこで育った人たちが、さらにそれを広げていく。このコミュニティホスピタルの取り組みは、都会からへき地まで、その地域の医療を維持するといった面も含めて、これからの日本の医療にとって必要不可欠な取り組みだと感じています。
血液内科出身ですが、ケアミックスの中小病院で働く過程で、全人的なケア・キュアができることに魅力を感じ、総合診療や在宅医療にマインドがシフトしていきました。大病院では難しかった、ご家族もふくめた生活状況や死生観や多職種との連携を学び、実践できました。地方の医療提供体制には問題がたくさんあって、以前働いていた病院では「報酬がつかないから出来ない」と経営層から言われてきました。今はコミュニティホスピタルの中でマネジメントの勉強をして、経営や仕組みづくりに参画しています。地域の患者さんのために必要なことは「なんでもやってみる」という姿勢で取り組めることが魅力です。
コミュニティホスピタルで働く医師の声を
一部ご紹介します